劇場映画『ロッキー・ザ・ファイナル』
2007年04月26日
今日は休みなので午後からあややとプラット赤穂シネマという映画館へ劇場映画『ロッキー・ザ・ファイナル』を見に行く。『ロッキー・ザ・ファイナル』は『ロッキー』シリーズの6作目でシリーズ完結篇である。
すでにリーくんは見に行ったらしい。リーくんによると、ストーリーはちょっと無理してるところがあるが、勇気・元気付けられる映画で良かったという感想だった。ちょっと無理しているところがあるというのが何を意味しているのか気になるところである。私にとってシルヴェスター・スタローン主演の『ロッキー』はとても懐かしい映画である。
映画を見ると、50代のロッキー・バルボアがチャンピオンと闘うことになっていた。私は40代くらいのロッキーなのだろうと思っていたので、さすがにこの設定には無理があるなと思った。リーくんがちょっと無理しているところがあると言っていたのはこのことであろうか。
それ以外では、よくできている映画であった。現役を退いた後、妻のエイドリアンをガンで亡くし、息子との関係はうまくいっていなくて、レストランを経営しながら店のお客に過去の栄光の話をする50代になった中年のロッキーの姿があった。生活するお金には困っていないのだけれど、そこにはただ日常生活を繰り返し、いつも過去を振り返っている寂しい中年男の悲哀が描かれていた。映画の前半ではロッキーが過去の記憶を追憶するシーンが多く登場し、ロッキーファンなら懐かしくてたまらない作品になっている。すでに中年になっている私には実感できる内容になっていた。 そんな時、ロッキーは自分の胸の奥にくすぶっている熱いものに気がつく。そして、もう一度ボクサーとしてリングに立ちファイトをしたいという思いを抱くようになる。再びプロ・ボクサーのライセンスを取得しようとするが、審査員から否決されてしまう。その時、ロッキーが審査員に演説した内容はロッキーの魂の叫びであった。名セリフであろう。そのおかげで、ロッキーはライセンスを取得することができる。そんな時、ロッキーにヘビー級王者ディクソンとの対戦企画が持ち上がる。50代のロッキーが現役の世界チャンピオンに挑戦して果たして勝てるのか。否、勝てるのかというより、ぶざまに負けないで済むのか。誰もが疑問に思ってしまう無謀な対戦であろう。いったい試合の結果はどうなるのか。私は試合のラウンドが進むにしたがってロッキーのパンチが目立ち効いているように見えたので、もしかしてロッキーの勝ちで終わるのだろうか。そうあって欲しいさえ思った。当然、どちらかがノックダウンされるのだろと思っていたのである。しかし、最終ランドまでもつれて、なるほど最終ラウンドでロッキーが勝つのかなと思っていたら、何と決着はつかなかった。判定による勝敗になったのである。これは意外なことになったぞと思った。そして判定によるロッキーの負け。なるほど、いくら映画でも50代のロッキーが現役の世界チャンピオンに勝つなんて現実にはあり得ない話だろう。この映画では勝敗ではなく、年齢や周囲の環境に関わらず、自分の胸の奥に燻っている熱い思いに素直になって、自分のしたいことを精一杯やるべきだということを言いたかったのかと腑に落ちた。それなら、試合の結果はこうでなくてはならなかったはずであると納得できた。
最終ラウンドでロッキーがチャンピオンに殴られて危うくダウンしそうになったのを踏みとどまって立ち直った直後に、私の目には涙が滲んできた。不覚にもこんなところで感動させられてしまった。
この映画では、ロッキーと息子のロバートとの関係も重要である。元世界チャンピオンで有名なボクサーであるロッキーを父親にもった息子の重荷と苦悩が描かれている。ロバートはロッキーを避けている。ロッキーがヘビー級王者ディクソンとの対戦が決まった時、ロッキーを避けていたロバートがわざわざロッキーに会いに来る。そして、父の無謀な挑戦を世間の笑いものになるだけからら止めるようにと非難する。そんな息子に父親であるロッキーが返した言葉は名セリフである。父の言葉で目が覚めたロバートは仕事を辞め、父であるロッキーを受け入れるようになる。
『ロッキー・ザ・ファイナル』は、『ロッキー』シリーズの最後を飾るのにふさわしい名作であろう。
ロッキー・ザ・ファイナル (出演 シルヴェスター・スタローン)
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カテゴリ: 映画・テレビ
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